4月1日付で中原消防署長に就任した 飯田 康行さん 新丸子東在勤 54歳
「団結力」で区民守る
○…中原消防署での勤務は今回の就任が3度目。「区民の皆さんの顔を思い出し、喜ばしいと同時に身の引き締まる思いがした」と背筋を伸ばす。初勤務から22年、街の変化に驚きを隠せない。職員149人を率いる署長として目指すのは風通しの良い職場。自らも「署員それぞれの任務に関心を持ち、意見や提案は最後まで聞く」と決意し、あいさつでは意思疎通を通じたチームワークの醸成を呼びかけた。
○…災害現場での消火活動から人事や企画まで幅広い業務に携わり、十勝沖地震や東日本大震災への派遣も経験した。被災地で学んだことは、最悪の状況を想定して備えることの大切さ。「コンビナートの破壊や道路の断絶を目の当たりにしてライフラインの重要性を痛感した。何事にも想像力を働かせて対応しなければならない」。33年間のキャリアに財産が詰まっている。
○…横浜市出身。学生時代の恩師がくれた「消防署に合っている」という言葉に背中を押されて入署を決意。「スポーツが好きだったから消防っぽかったのかも」と笑う。2人の子どもは共に医療従事者で、幼い頃は署に連れてきたことも。「人命救助の現場では、医師や看護師と協力して活動しているとよく話していた。子どもたちが自分の話や働く姿から命の大切さを学んでくれたのならうれしい」と照れ笑い。
○…現在も体を動かすのが好きで気分転換は水泳やジョギング。「今は人の少ない時間や場所を見計らって運動している」と周囲への配慮も怠らない。コロナ禍で人との接触が制限されている現在、願いは「1日も早く地域の方々と自由に語り合うこと」。地域を守る行政機関の署長として、区民との繋がりを大切に使命感を燃やす。
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3月22日
3月15日