神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中原区版 公開:2020年6月19日 エリアトップへ

川崎市 詐欺防止へ機器貸し出し 需要増への対策がカギ

社会

公開:2020年6月19日

  • X
  • LINE
  • hatena
一般宅に取り付けられた機器
一般宅に取り付けられた機器

 高齢者を狙った特殊詐欺の多発を受け、川崎市は迷惑電話防止機器を2022年度までに2200台、無償で貸し出すことを決定。70歳以上が同居する世帯を対象に、9月から申請を受け付ける予定。しかし貸出数は対象世帯の1%にとどまり、今後の需要に合わせた対応が求められる。

 自治体職員や警察官を名乗り、キャッシュカードや現金などを狙う特殊詐欺。昨年市内では387件発生し、被害総額は約5億8千万円に上った。特別定額給付金などに乗じた詐欺の発生も懸念されることから、市は迷惑電話防止機器の普及を、4月に掲げた緊急経済対策の中に盛り込んだ。5月の市議会臨時会で今年度補正予算に約680万円を計上。70歳以上が同居する世帯を対象に、2200台を22年度までに無償で貸し出す。

 機器は電話着信時に、通話内容を自動録音する警告メッセージを相手に事前告知することで、犯行を断念させる効果が期待される。

大和市で被害半減

 大和市では、18年10月から機器の購入費用として最大1万円を補助し、19年の特殊詐欺件数が前年に比べ3割減、被害額は半減した。19年度は当初300件の申請を見込んでいたが、想定を上回る511件を交付。今年6月10日までに802件を補助している。同市担当者は「需要が高く、予算を増額対応した。広報誌のほか量販店に説明に出向きチラシ配架するなど、周知に力をいれ被害の縮小につなげられた」と振り返る。

 川崎市が無償で貸し出す2200台は対象世帯の1%にとどまり、その期間も決まっていない。川崎市防犯協会連合会の笠原勝利会長は「事業を始める上で件数そのものは問題ないが、ニーズがあれば増やしてほしい」と話す。

 市では申請を受け付ける予定の9月までに貸し出し期間などを定め、対象世帯へ市の広報や回覧板などで呼びかけていく方針。需要が高ければ数を増やすことも検討していくとし、市担当者は「まずは今年度分の750台を貸し出し、今後に向けて検証したい」としている。
 

中原区版のトップニュース最新6

使いやすく大幅増補

市おくやみガイドブック

使いやすく大幅増補

手続きの煩雑さ解消に

4月19日

仲間と歌いつなぐエール

能登半島地震復興ソング

仲間と歌いつなぐエール

市長や市議も「個人」で参加

4月19日

アート体験 視覚障害者に

岡本太郎美術館

アート体験 視覚障害者に

CF初挑戦、支援呼び掛け

4月15日

救急隊、日中に増設

中原消防署

救急隊、日中に増設

到着時間の短縮めざす

4月12日

5年ぶり重要郷土資料に

江戸時代後期「富士信仰」

5年ぶり重要郷土資料に

市ノ坪の民家で所蔵

4月12日

市民の「誇り」向上

川崎市イメージ調査

市民の「誇り」向上

「来訪推奨度」は過去最高

4月5日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中原区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook