昨年の台風19号で浸水被害を受けた等々力緑地で8月11日、水害に備えた実地訓練が行われた。市の関係局の職員らが参加し、被災時の対応策を公開した。
収蔵品の多くが水没した市民ミュージアムへの浸水を防ぐため、同施設の周辺に3段重ねで、計530個の土のうを設置。平時から2段分は積んでおき、避難勧告が発令される48時間前を予測して、同施設のスタッフ3人で2時間かけて3段目を積む計画。最大水位を45cmと想定し、土のうを高さ約60cmになるまで積み上げ同施設への浸水を防ぐ。市市民文化局の職員は「実際に訓練し、十分に浸水対策をとれると分かり心強かった」と話す。
補助競技場と運動広場へ雨水を流すことで施設への浸水を防ぐことを想定した訓練も実施。とどろきアリーナ周辺から雨水を誘導するため、雨風ピークの24時間前までに同アリーナ周辺4カ所に止水板を設置する。同競技場・広場へ流れた雨水は下水道を通って釣池へ流れる。釣池の水位は台風が直撃する前日までに排水ポンプ車で水位を1m下げて対策し、接近・直撃時もくみ上げ多摩川へと流す。市上下水道局の職員は「関係局と協力し、災害に対応したい」と話す。
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