中原警察署(田島充署長)は9月14日、振り込め詐欺を未然に防いだとして区内在住の中原寿恵さんと野林元さんに感謝状を贈呈した。
9月8日、2人は訪れた銀行で、携帯電話で通話しながらATMを操作する高齢の女性を見かけた。電話口から漏れ聞こえる会話に不信感を覚えた2人は女性に声掛け。野林さんが電話を代わって実行犯と話をしている間に、中原さんが中原署に通報し、詐欺を未然に防いだ。中原署によると、区役所の保険課をかたった還付金の払い戻しを名目とした詐欺だったという。中原さんと野林さんは「本当に詐欺があるんだと驚いた。身内にも気を付けるよう呼びかけた」と話した。
中原署が今年受理した特殊詐欺は26件で前年同期比マイナス16件。全国的に増加傾向にあるキャッシュカードすり替え型の他、今回のような還付金名目やオレオレ詐欺も増えているという。生活安全課は「警察や銀行、区役所を名乗る電話は詐欺を疑ってほしい」と呼びかけている。
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