かわさきFMでは、今年4月からAIアナウンサーによる天気予報が放送されている。気象庁が発表した情報を同社独自の番組テンプレートをもとに自動で原稿化し、自動音声が男性と女性の声の2種類で読み上げている。このシステムはより滑らかな発音となるよう、人工知能が地名や漢字の読み方を日々学習している。
導入のきっかけとなったのは、昨年の東日本台風が直撃した2019年10月12日の出来事。同社は、当日の午前10時15分から翌日午前2時40分まで約17時間連続して緊急放送を行った。避難勧告や避難指示を迅速に、多言語で伝える役割を果たしていた。しかし、肉声で話し続けることは困難で、調整時間として音楽を流す時間もあった。同社の杉山さんは「市からの情報をはやく正確なだけでなく、繰り返し発信することが必要と考えました。命に関わる大事な情報は人が届けるべきですが、長期戦の場合、肉声をサポートするために導入しました」と話す。「緊急時にラジオをつければ、欲しい情報が聞けるというのは理想の1つ。今後も実現させていきたい」と杉山さん。
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