武蔵小杉駅南口前の市道が11月7、8日の2日間、歩行者天国になる。中原区が行う社会実験で、車両通行禁止とし、飲食スペースや読書コーナーなどを設ける。居心地を重視した利用しやすい空間を駅前に作ることで起こる、街の変化を調査する目的。
歩行者天国では、飲食店のテイクアウトを楽しめるよう椅子とテーブルを設置したり、読書や勉強、仕事に取り組めるスペースを設ける。また、こたつや芝を敷いてくつろいだり、遊べる空間も演出する予定だ。当日は実験の影響を把握するため、利用者アンケートやアクティビティ調査、周辺の車両交通量調査を行う。区担当者の稲葉理一郎さんは「人口が増える中で、車にも歩行者にも使いやすい駅前空間を議論する一歩にしたい。体験してもらい、率直な意見がほしい」と話す。
実施時間は、両日ともに午前11時から午後4時まで。車両の進入は、午前9時30分から午後5時30分まで禁止。雨天の場合は翌週の11月14、15日に延期。
再開発が進む武蔵小杉駅南口前は、「コスギサードアヴェニュー」が6月に完成。こすぎコアパークもより魅力的な空間を創出するため飲食・物販店などを設置する工事が今月開始された。同エリアは以前から、休憩スペースが少なく通過のみに利用される場合が多く、イベント時以外の活用に課題があった。また、周辺住民からは「ゆっくり座れる場所がほしい」「くつろげる場所がほしい」という声が寄せられていた。
協同組合武蔵小杉商店街の大野省吾理事長は「横断歩道の少なさなど、商業施設の回遊性に関しては課題もある。調査結果を冷静に見守りたい」と話した。
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