市政報告 Vol.12 丸子多摩川花火の試し打ち〜53年ぶりの打上にいたるまで 川崎市議会議員 松川正二郎
令和2年10月18日午後7時53分、丸子橋付近の多摩川河川敷で53年ぶりに花火を打ち上げることができました。非公表の試し打ちでしたが、多くの方から感動や称賛の声を頂きました。今回の打上げは、丸子地区の町会をはじめとする諸団体が力を合わせ成功に導いた正真正銘の地元の花火です。この事例は、ある1つのことを地域が一丸となって取り組むという点において、地域福祉や地域包括ケアの向上につながる取り組みでもあり、古くは関東最大の夏の風物詩として親しまれた「丸子多摩川花火」の文化を取り戻す、いや、改めて創り出す第一歩になることを期待しています。
ことの発端は、6月1日に全国で行われた悪疫退散祈願の「CHEER UP花火」に関連した6月議会での質問に対する永山区長の答弁から始まりました。「実現に向けては多くの調整が想定されるが、地域が主体となって取り組むことは、地域の一体感の醸成にもつながり、大変喜ばしいことで、見守っていく」。
ここから私は実現に向けて奔走しました。本年度、地区連合町会の当番町会長でしたので、主体となる地域の合意形成を図るため、町会長会議内で提案し、同意書に署名を頂きました。この同意書がなければ大本の許可申請書の受理にも漕ぎ着けませんでした。
申請書が受理された途端、許可が下りるに足りる個別具体的な課題が立て続けに出現しました。主催団体の構成と資金調達、河川敷利用団体との交渉、消防・警察・区役所・建設緑政局・国交省等の行政機関との折衝、対岸の大田区側の調整も含めて、息つく暇もない状況でした。
ご賛同頂いた方々の思いを形にすることだけに専念し、実現に向けた全ての条件を甘んじて受け入れ、一つひとつ丁寧に調整・解消していったことが結果につながりました。
花火は人の心を動かす日本の伝統文化であることを痛感しました。「来年も」という声を多く頂いています。今後につなげていけるよう、この度の検証をしっかり進めて参りたいと思います。
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