市政報告vol.66 JR南武線連続立体交差事業、「開かずの踏切」解消を先送り!? 川崎市議会議員 自民党川崎市議団副団長 末永 直
川崎市議会令和2年第6回定例会の自民党会派による代表質問(質問者/各務雅彦議員・多摩区選出)が12月3日に行われ、中原区民にとって衝撃的な発表が福田紀彦市長によってなされました。JR南武線連続立体交差事業の都市計画決定は、慎重な検討と判断が必要であり、等々力緑地再編整備事業も新型コロナを契機とし「新たな日常」の視点を加えた検討が必要とのことです。区民が待ち望む事業であり説明責任を果たすよう徹底追及しました。
307億円もの収支不足により、事業が立ち止まる!?
まず、市長はその理由について、「新型コロナウイルス感染症の影響の大きさ、社会経済の見通しが立たない中、長期にわたり財源や人的資源の面で負担が大きいことから、今後の社会経済動向等を踏まえると、現行計画に基づき令和2年度中に都市計画決定を行うことについては、慎重な検討と判断を行うための時間を確保する必要がある」と答弁しました。都市計画決定目前の大転換は極めて異例です。※武蔵小杉駅〜矢向駅間約4・5Kmを高架化。総事業費約1480億円(市負担額・約690億円)を見込む。
利便性・安全性向上への取組は必要としつつも…
次に、本事業が利便性・安全性向上に向けていかに必要かについて、市長は「分断された地域の一体化や安全・安心な通行環境の構築など、南武線における利便性や安全性の向上に向けた取組は必要だと認識する」とその重要性に言及しつつも、「令和2年度中に手続等の実施について検討を行い、各関係機関と協議したい」と答弁しました。都市計画決定事業は将来への投資であり、景気動向に左右されてはなりません。(京急大師線連続立体事業はリーマンショック時でも推進された。しかし今回着手「検討」となった)
検討結果発表は年明け議会で
スケジュールについて再質問した結果、市長は「早急な対応が必要と考える。次の議会を目途に検討を進める」と答弁。検討結果が明らかになるのは来年になりそうです。本事業が先送りになれば、市民の安全安心、利便性向上及び市の発展が大きく損なわれます。理解し難いことです。追って御報告します。
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4月19日
4月12日