神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中原区版 公開:2021年1月1日 エリアトップへ

公文書館シリーズ〜新春特別編〜 昭和4年、「賃餅」の記録

文化

公開:2021年1月1日

  • X
  • LINE
  • hatena
川崎市公文書館所蔵 歴史的公文書(A100)「賃餅ノ重量及値段制定ノ件」(「取締関係書類(度量衡器・計量取締関係)」より)
川崎市公文書館所蔵 歴史的公文書(A100)「賃餅ノ重量及値段制定ノ件」(「取締関係書類(度量衡器・計量取締関係)」より)

 新年には欠かせない「餅」。川崎市公文書館が所蔵する昭和4年(1929)の公文書「取締関係書類(度量衡器・計量取締関係)」に、昭和初期の餅事情が垣間見える記録がある。

 「賃餅ノ重量制定ニ関スル件」と題された11月26日の記録によると、当時、店に頼んで自家用の餅をついてもらう「賃餅」が盛んだったという。その際、餅の重量や値段が店によって違うことを、当時の市勧業課度量衡係が問題視。横浜市の規定を参考にしながら、川崎菓子商組合、川崎菓子製造組合、川崎米商組合総合会と協議の上、値段を統一した。

 続く12月9日の記録「賃餅ノ重量及値段制定ノ件」によると、糯米の質によって価格が異なる。最も質の良い「糯米一等」は、500匁あたり44銭で、搗賃(作業代)が15銭。畑で採れる「陸稲餅」は、500匁あたり37銭で、搗賃は同じく15銭と記録されている。同館の担当者によると、所蔵する公文書で餅に関する記録はこの年だけ。「昭和4年に定めたものをしばらく運用していたのでは」と話す。

 同館では明治40年代からの公文書を所蔵。問合せは【電話】044・733・3933(5日から)。

中原区版のローカルニュース最新6

50年の歴史 写真・動画で

50年の歴史 写真・動画で

中原市民館が募集

4月24日

下新城 2年ぶり優勝

下新城 2年ぶり優勝

中子連ドッヂボール大会

4月23日

精神疾患者 支援を考える

精神疾患者 支援を考える

5月14日 市総合自治会館

4月22日

子ども向け絵本講座

子ども向け絵本講座

5月、中原市民館で

4月20日

初代市長石井氏を語る

市制100周年事業

初代市長石井氏を語る

市観光協会会長ら登壇

4月19日

人口155万人を突破

川崎市

人口155万人を突破

政令自治体で6位の規模

4月19日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中原区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook