川崎市は中原区の2021年度予算案を今月発表。前年比約7460万円増の12億9260万2千円を計上した。公用車に装着する青色回転灯を15台に増やし、青色防犯パトロールを強化するほか、22年の区制50周年への準備や新たなスポーツイベント開催などの項目も盛り込んだ。
青色回転灯を現状の2台から15台に増やすため、51万6000円を計上。
青色防犯パトロールとは、自治体などの一定の要件を満たした団体が警察から証明を受け行う自主的なパトロール。中原区ではこれまで、区の公用車に青色回転灯を装着し、小学校通学路周辺のパトロールやコンビニ強盗、振り込め詐欺などの事件発生時に出動。当該地区を走ることで犯罪抑止の一翼を担っていた。しかし、人員や台数不足により同時期に広範囲でパトロールできないため、伝達の時差や抑止力の低さなどが課題だったという。次年度予算で青パトを増やし、平時から出動回数を増やして地域で青パトを見かける機会を増やすことで、犯罪抑止力を高めたい考え。
新たなスポーツイベント、区制50周年へ準備も
このほか、3年前まで行われていた「中原区民総ぐるみスポーツ大会」を見直し、新たに「(仮称)中原スポーツまつり」の開催に94万4000円を計上。以前はドッジボールが中心の催しで、区民およそ500人が参加していた。次年度は特定の競技者だけでなく年齢や性別、人数にかかわらず、誰もが気軽に運動できるニュースポーツやパラスポーツの体験会を企画。とどろきアリーナを会場に22年2月に開催する予定だ。
また、22年に迎える区制50周年に向け、記念ロゴマークや記念品を制作するため37万700円を見積もった。
市予算による主な区内の整備
中原区に割り当てられた予算以外で、主に区に関わるものは以下の通り。▽大規模集合住宅等の一部地域における普通ごみ収集運搬業務委託▽横須賀線武蔵小杉駅の下りホーム整備に関連した新規改札口設計等▽中原消防団中原分団小杉班の器具置場改築▽井田中学校の校舎増築設計の実施
▽南武線武蔵小杉駅等におけるホームドアの整備促進▽JR南武線(矢向駅〜武蔵小杉駅間)の連続立体交差化▽地域子育て支援センター事業実施
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