川崎市は先月24日、2020年の人口増減をまとめた「川崎市の人口動態」を公表した。昨年1月から12月の市全体の人口は7307人増加。前年の1万3890人増と比べて半数近く縮小しており、過去10年では東日本大震災の起きた11年に次ぐ増加数の少なさだった。新型コロナの影響による転入数の大幅な減少が一因とみられる。
市への転入は10万4259人で前年比6829人減。転出は9万8165人で同777人減と、転入出ともに減少した。転入から転出を差し引いた社会増減は6094人で、24年連続で転入超過となった。
コロナの影響は外国人住民の人口増減でも顕著で、前年と比べて277人減。7年ぶりのマイナスとなった。市の担当者は「入国に規制がかかり移住者が少なかった。11月に入国制限が解除されたときは少し増えたが、年末に再び感染が拡大し増加は止まった」と話す。
出生数から死亡数を差し引いた自然増減は1213人増。高齢化の影響で減少幅が縮小しており、政令指定都市へ移行後、最も少なくなっている。
港北のマンションが影響
人口増減は中原区が1989人増で市内トップ。川崎区は314人減で9年ぶりの人口減となった。宮前区以外は前年の増加数を下回った。市の担当者は「コロナの影響に加えて横浜市港北区で大型マンションが建設されたことも増加数が縮小した一因と考える」と話す。
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