市政報告vol.70 新型コロナワクチン接種体制の充実を 川崎市議会議員 自民党川崎市議団副団長 末永 直
医療従事者の方々やコロナ対策に日夜奮闘する市職員に心から感謝致します。さて、新型コロナウイルスワクチン接種は喫緊の課題です。市民の皆様が最も注目されている取組みの一つではないでしょうか。そこで私は３月８日、予算審査特別委員会で新型コロナワクチン接種に関する行政内部の体制強化等について質問致しました。以下、内容をご報告致します。
Ｑ．集団・個別・巡回接種の考え方、及び医師会等との連携は。
Ａ．【集団接種】各区に１カ所程度の接種会場を設置、職場等における接種も見据えた体制を構築。【個別接種】医療機関への各種支援により、６００以上の協力医療機関による接種体制を構築。【巡回接種】嘱託医やかかりつけ医の御協力のもと、高齢者施設等への巡回接種と、施設従事者への優先的な接種体制の構築に向けて取組みを進めている。医師会をはじめ、市内の医療関係団体との連携が不可欠。様々な機会を通じて、課題の共有や意見交換、方向性の意識合わせ等を行っている。（健康福祉局長答弁）
Ｑ．接種会場を各区、市民館（※中原区は中原市民館）とした理由、諸室利用申込者への対応、今後の接種見込みは。
Ａ．管理しやすく突発的な事象への対応が可能な公共施設で、市民にとっての分かりやすさや交通の利便性等の観点を総合的に勘案し、まずは市内の教育文化会館及び各市民館を選定した。既に予約済みの申込者に対しては、予約のキャンセル等を進めており、手続きは概ね完了した。本格的なワクチンの供給が開始された場合、１会場あたり１日３００人程度を想定している。（健康福祉局長答弁）
Ｑ．【1】総合調整担当、【2】個別接種調整担当、【3】巡回接種調整担当、が果たす役割は。
Ａ． 【1】ワクチン接種に係る企画立案や各接種体制に関する全体調整、【2】協力医療機関との調整や体制整備に係る支援の実施、【3】施設入所者の接種希望の確認や運営法人との調整などを行う。（健康福祉局長答弁）
Ｑ．名区危機管理担当に配置されたワクチン接種担当職員の役割は。
Ａ．本庁と各区役所が連携し、市民館等におけるワクチンの集団接種を円滑かつ確実に実施できる体制を整えるため配置した。医療関係者や派遣職員、会計年度任用職員等の各スタッフと連携しながら、集団接種会場の運営・管理、各種相談対応、本庁や医療関係者等との連絡調整等の役割を担う。新たな接種会場を選定する必要が生じた場合等で、情報収集や調整等を行うことも想定している。（危機管理監答弁）
Ｑ．これまでの対策をふまえた具体的対応策は。
Ａ．引き続き積極的に疫学調査を丁寧に行い、感染拡大を防止するとともに感染源調査を実施し、まん延防止に努めていく他、高齢者施設への新規入所者への検査や県下で実施している高齢者施設等の従事者の検査を実施し、重症化リスクの高い高齢者の陽性者を早期発見する取組みを進める。（健康福祉局長答弁）
中原区は約26万人。高齢者は約４万人。１会場あたり１日３００人接種想定とすると週５日で計算し、ひと月で６千人。単純計算で約７ヵ月かかります。２回接種なので１年２ヵ月必要です。よって個別接種の取組が極めて重要になります。３方式（個別接種・集団接種・施設接種）に加えて、駅前等にプレハブ会場等様々な形式での開設を要望しました。今後とも国や県と連携し、取組みが円滑に進むよう働きかけて参ります。
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