自転車に乗った状態でジャンプ台から飛び上がり、回転などの技を競う「BMXフリースタイル・パーク」。2020年東京五輪では正式種目になった。西丸子小学校に通う塚田健人君(11)は父と二人三脚で練習に励み、数々の大会で好成績を残している。
BMXに出合ったのは7歳の頃。もともと自転車が好きだった塚田君。それまでやっていたサッカーに馴染めず、父の勧めでBMXに挑戦した。「最初は怖かったけど、少しずつできることが増えて楽しかった」。近くに教室がなく、父が独学で学んだことを教えてもらう日々。技を習得するにはけがもつきまとうが、一人で黙々と練習できることが性に合い、気付けばBMXが相棒になっていた。
新型コロナの流行以前は、年に5回ほど大会に出場していた。塚田君にとって最も記憶に残るのは小3の9月に出場した2つ。石川県で開催された大会では13人中2位に。東京都の大会では5人中1位に輝いた。「技がばっちりだった」と塚田君。「優勝したらゲーム機を勝ってもらえる約束だったし」と子どもらしさも見せる。
「悔しさをバネに」
最近は、平日は等々力緑地、土日は寒川町のBMX専用パークで練習。「寒川には世界一の大人がいるので教えてもらうこともある。緊張するけど上手くなるには絶対に必要」ときっぱり。
一昨年に初めて出場した世界大会で、周囲のレベルの高さを痛感。「緊張して何もできなかった」と悔しがる。だが、塚田君にとってはこの経験が刺激に。昨年は大会が少なかった分、いつも以上に練習に集中し、得意技にも磨きをかけた。「今年はジャパンカップにも出る。皆めちゃめちゃ強いけど優勝したい」。夢は「世界一」。ひたむきに駆け上がる。
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