市政報告Vol.10 PTA会費はPTA活動のために 川崎市議会議員 重冨たつや
「川崎市の学校では公費(市による負担)でまかなわれるべき経費が、一部の学校で私費(PTAによる寄附)によってまかなわれているのではないか」というご意見を受けて、教育委員会が実態調査を実施してきました。調査の結果、公費で負担すべき清掃用具・校舎内補修材料などの物品や、カーテンクリーニング・樹木選定の費用などをPTAが寄附という形で負担している学校が散見されました。公費で負担すべき経費であっても、PTA総会などで会員の合意形成が図られていれば、全ての寄附が直ちに不適切というわけではありませんが、地方財政法などに「市町村が住民にその負担を転嫁してはならない」と明記されている経費も含まれていますので、今後は寄附による負担の可否について適切に判断する必要があります。
寄附は子供たちが通う学校の運営を支援する手段の一つではありますが、そもそもPTA会費は、会の自主的な活動のために集められているはずです。今回の調査結果を受けて、教育委員会は「公費で負担すべき経費については、PTA会費からの支出を働きかけないこと」とする文書を各学校に送付しています。
公費(予算)は十分か
一方で、学校現場で施設や設備の補修などの必要性が生じたときに、教育委員会が全ての案件に対して迅速に予算を執行してこられなかったという事実もあります。教育委員会も間接的に寄附に頼ってしまっていたといえます。今後は寄附に頼らずに教育環境を整えられるように学校と教育委員会で十分に意思疎通が行われているのかどうかを注意深く見守り、公費としての予算確保に問題がないのかもあわせてチェックしていきます。
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4月26日
4月19日