川崎市は5月25日、2020年度の児童虐待相談・通告件数が前年度比23・3%増の5557件だったと発表した。
虐待の種類別では、言葉による脅しなど心理的外傷を加える「心理的虐待」が51・8%の2878件(前年比375件増)で最多。家に閉じ込めたり、食事を与えない等の「ネグレクト」が1584件(481件増)、殴る蹴る等暴力による「身体的虐待」は1055件(178件増)、子どもへの性的行為等の「性的虐待」は40件(17件増)となった。市によると、心理的虐待について、親が子どもの目の前で暴力を振るう「面前DV」の通告が増加したことが要因と分析する。
区別では、川崎区が最多の1179件で、宮前区940件、中原区706件、麻生区705件、高津区703件、多摩区637件、幸区619件と続く。市担当者は「虐待への関心が高まっている。今後も関係機関と協力し、迅速、適切に対応していく」と話した。
今回発表された児童虐待・通告件数は、市内3カ所の児童相談所(子ども家庭センター・中部児童相談所・北部児童相談所)と7区役所で受けた相談・通告を受けた件数を集計した。
虐待と思しき行為の相談はこども家庭相談センターで受け付け。【電話】044・542・1234。
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