中原区民生委員児童委員協議会の会長として、コロナ禍でも活動を続ける 田邉 靜江さん 新城中町在住 74歳
肩を寄せ、ひたむきに
○…地域住民の生活相談に応じ、役所や関係機関への橋渡し役を担うボランティア「民生委員・児童委員」を務めて20年。区の協議会の会長になってすぐにコロナ禍に。「地域のつながりは絶やすまい」と、マスクの配布を兼ねて高齢者宅を見回るなど工夫した。課題は認知度の低さ。特に若者との距離に悩み、「最近は存在すら知らない人も。中原は若いまちなので、タッグが組めたら幅広い世代に心強い存在になれる」と、先を見据える。
○…川崎区で育ち、結婚を機に新城中町へ。町会長に誘われて大戸第2地区の民生委員になり、会長を務める。時に40人以上の地域住民が集まる新城小や大谷戸小での盛んなあいさつ運動には立ち上げから尽力し、19年に大臣表彰を受賞した。400世帯以上ある担当地域の高齢者はほぼ把握し、一歩外に出ると知り合いばかり。「つい立ち話が長くなることもあるけれど、顔見知りが増えると活動が実を結んでいると安心する」
○…20歳で幼稚園の教諭に。自らの子育てで一度は現場を離れたが、子どもの教育を支援したいと40歳で受験対策の幼児教室の講師になった。何人もの子どもや保護者と接する中で、「もともとは引っ込み思案」という性格が一変。新城小PTAや町会にも携わるように「今では誰とでも物おじせずに会話を楽しめる。昔の自分が見たら驚くでしょうね」と笑みをこぼす。
○…幼少期に母から教わった手芸が趣味。着物を普段着にリメイクし、和装を気軽に楽しむ。成人式で着た振袖にだけはハサミを入れないのは、孫娘が約10年後の式典での着用を強く望むため。「半世紀以上の時を超えてのお揃いはうれしい。元気にその日を迎え、晴れの日を祝いたい」
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4月12日