台風シーズンを迎えたいま、コロナ下で風水害時に備えるために大切なことを中原区役所危機管理担当の浅沼誠担当課長に聞いた。
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「コロナ下で起こる災害時には”分散避難”を呼びかけています。避難所に行くことが全てではありません。自分自身の避難先としてどこがふさわしいのか、事前に考えてみてほしい」と話す浅沼さん。特に風水害の場合には、事前に自宅周辺の浸水・洪水、土砂災害リスクをチェックし、家族で意思統一をしておくことが欠かせないという。浅沼さんは「リスクによっては、自宅で待機するほうがよい場合もあります。高台の友人・知人、親せき宅などに一時的に身を寄せることも想定できます。避難場所を分散し、密を避けることが大切です」と話す。
避難所でも密を避けるため、川崎市は今年1月、感染症対策ポケットガイド「みんなで考えよう!避難所で気をつけること」を作成。感染リスクがある中での避難所運営を市民と一緒に考えようと、ヒントや注意点などを紹介。家を出る前の体調チェックから始まり、発熱・体調不良者や濃厚接触者など症状に応じた専用スペース・動線確保など詳しく解説している。
区内では小中学校と区役所の29カ所が避難所に指定されている。浅沼さんは「コロナ下では先が見えずに想定外のことも起こりやすい。もしもの際には、現場で柔軟に対応したい」と話した。
防災情報をチェック
中原区では、ハザードマップや令和元年東日本台風を受けて発行された「号外!備える。かわさき」などを区役所ほかで配布している。また、1日にグランツリー武蔵小杉内にオープンした無印良品では、防災の日にちなみ中原区と連携し「中原 備える防災マップ」など、災害に役立つ情報をまとめた冊子を配布中。
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