中原消防団(三上能樹団長)は10月3日、解体が予定される日本医科大学武蔵小杉病院の旧病棟で、首都直下地震に備えた訓練を行った。区内5分団の団員の他、消防署員ら約80人が参加した。
訓練は「市内で震度6強の地震が発生し耐火建物で火災が起きている状況」を想定し、団本部と現場が無線を使って連携。高層階で火災が発生したという場面では、地上の水槽に備え付けたホースを、団員が建物2階のスペースまではしごで吊り上げて放水。2方向から仮想火点に向けて消火活動にあたった。
建物内部に侵入する訓練では、ガラスを安全に割る方法を確認。飛散したガラスで身体や要救助者を負傷させないよう細心の注意を払いながら手順に従い、声掛けしながら取り組んだ。鉄パイプや大木などの障害物をエンジンカッターで切断する作業も行った。
三上団長は「様々な場面を想定しながら、消防団内部の一連の指揮系統を確認できた。有意義な訓練だった」と話した。
活動を見守った中原消防署の飯田康行署長は「実際の建物を活用し、本部が無線を使って現場を指揮する訓練は、普段なかなかできない。貴重な機会となり収穫があったと思う」と評した。
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