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多摩川河川敷 めざせ「賑わいの場」 市、12月まで社会実験

社会

掲載号:2021年10月29日号

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観戦に訪れた子がプロレス体験
観戦に訪れた子がプロレス体験

 多摩川丸子橋近くの河川敷で、新たなにぎわいの場づくりを目指す社会実験が10月18日から始まった。国が管理するエリアを川崎市が一時的に借り、12月頃までイベントを実施。これまで課題だったバーベキュー利用者らによるごみの不法投棄や騒音問題などを解決し、今後の利活用の可能性を模索する。

 社会実験を開始し初の週末となった24日午後、河川敷にプロレスのリングが設置され、特別試合や子ども対象の体験イベントなどが行われた。会場には親子連れなど80人ほどが訪れ、丸子橋から観戦する人の姿も。大田区から家族3人で訪れた宮坂泰一さん(48)は「全日本プロレスでも活躍したブラザーヤッシーさんを生で観たくて来た。屋外であればコロナ感染も気にならないし、河川敷をイベント会場にするのはいい」と賛同。来場者はレスラーとごみ拾いを行うなど美化活動にも取り組んだ。

 企画したのは、市から委託され高津区瀬田のバーベキュー広場を運営する「多摩川緑地バーベキュー広場共同事業体」。実験期間中は主に週末、出張動物園や氷と雪の遊び場、多摩川での水上自転車、バーベキューやグランピング体験などの催しを予定している。社会実験は当初、昨夏に予定していたがコロナの影響で今秋に延期。代表の中沢大輔さんは「夏を想定した催しもあるが、過去の実績やノウハウを生かし大人から子どもまで楽しめるイベントを企画した。他自治体の模範になるようなにぎわいにつなげたい」と自信を見せる。

 今回の実験に向けては、河川敷でのマナー啓発に取り組む地域住民らが「丸子橋周辺バーベキューに関する連絡会」を開催、協議を重ねてきた。2013年の発足当時から活動を続ける尾木孫三郎さんは「実験エリアは国の管理地のため、市として規制することが難しかった。バーベキュー器材の不法投棄などで近隣住民からの苦情も多かった。この実験で来場者や住民の声を聞き、街の活性化につながれば」と期待を込める。

 市は期間中、来場者らにアンケートを実施。その結果を踏まえ、関係者や国と今後について協議していくという。市の担当者は「できれば市が継続管理し、課題解決できれば」と話している。

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