川崎市地球温暖化防止活動推進センターのセンター長を務める 庄司 佳子さん 幸区在住 69歳
身近なこと、きっかけに
○…これまではスタッフとして動いていたが、今年7月にセンター長になってからは関わり方や見方が大きく変わった。「今までは自分の仕事から他を見てたけど、全体を見てからのバランスを見ないといけない」と気を引き締める。市が進める脱炭素戦略のモデル地区に指定されている溝の口。「事業者との関係を深めて、脱炭素の取り組みを具体的に進めていきたい」と前を見る。
○…1998年に市が進めた地球温暖化防止活動に関する行動計画を策定する市民部会でセンターを立ち上げた。自身も開設メンバーの一人だ。「脱炭素という言葉もようやく浸透してきたように感じる。でもまだまだ余地はある」。環境問題と聞くと遠く感じてしまう人もいるかもしれない。しかし、「日常の中に関わってくるもの。生活に取り入れて、脱炭素を楽しんでもらいたい」と微笑む。
○…自宅の前は矢上川が流れる。今は改善されたが、90年代は水質も悪く、ゴミの放置も目立っていた。身近な河川に関心を持ち、市の地域環境育成講座を受講。「私の足元から地球が始まる」という講師の言葉に感銘を受けた。さらに活動を広げようと、「矢上川で遊ぶ会」を発足。「身近なところで自然に親しむことが大事。実際に体験して自然を大切に思う心を育みたい」と語る。自然を見つめ直すきっかけとなった活動の一つで、今もなお代表を務める。
○…環境だけでなく、まちづくりや福祉など市民活動はすべてつながっているという。「どこから入っても同じ。皆さん素晴らしい意欲や熱意を持っている。そんな人たちの活動拠点をつくりたい」と先を見据える。「でもまずはセンター。拠点づくりはまだちょっと先になるかな」と付け加えて、笑った。
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4月26日
4月19日