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中原区版 公開:2022年1月28日 エリアトップへ

「源氏物語」の読み切り講座を企画し、さまざまな人に楽しみを提供する 新妻 創(はじめ)さん 下小田中在住 72歳

公開:2022年1月28日

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知るを楽しみ、人生を紡ぐ

 ○…3年前に生涯学習プラザで受講した平家物語の講座に魅了され、源氏物語も学びたいと3年かけて講師を探し出し自ら主催。点字のできる知人や支援団体にも協力を仰ぎ、視覚・聴覚障害者も参加できる講座にした。「障害があろうとなかろうと学習機会は等しくあるべき。用意が必要ならいくらでもやる」。講師代以外とらない理由は、「戦後の貧しい時代、お金がなくて勉強したくてもできない人を見てきたから」。

 ○…美術館巡りが好きで、定年後の時間を使って毎月20〜30カ所を訪れた。最近は演奏会や能、歌舞伎、オペラなど多様な芸術文化の場に毎日のように足を運ぶ。「美しいものに触れた体験が蓄積される喜びがある」とほほ笑む。良いものは共感、共有したい性分。ピアノとフルートを習っていた数年前、それぞれの指導者の合同演奏会を近所の喫茶店で初めて企画した。「好きなものを多くの人に知ってもらい、喜んでもらえたらうれしい。そのための準備なら何も苦はないよ」

 ○…4歳から下小田中で育った。区内を歩くと幼少期の遊び場だった井田堀や開発前の街の姿を思い出す。建設会社で事務や営業を担当し64歳まで勤務。一つの現場に携わる期間は約2年。共に働くメンバーも変わるため、その都度新しい人間関係の中へ飛び込むのが面白かった。「少しキャラクターを変えてみたり。上手くいかなくても次の現場があるからね」といたずらっぽく笑う。

 ○…昨年、がんと診断されたがショックは受けなかった。娘たちの思いを気にしながらも「『知る』を楽しんできた人生。変わらず続けるだけ」。油絵や鉛筆画など習い事を掛け持ち中で、来月は能の稽古場見学へ行く予定も。好きなものに正直に人生を紡ぐ。

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