市政報告vol.82 やったことは返ってくる。やらないことも返ってくる。〜子育てから介護まで〜 川崎市議会議員 末永 直
川崎市議会令和4年第一回定例会が2月14日より開催されています(3月18日まで)。2月28日、自民党会派による代表質問(質問者 青木功雄団長)を行いました。本稿では、今後の日本及び本市にとり極めて重要な課題の一つである高齢者介護と子ども施策について市政報告させていただきます。
はじめに、介護人材の確保策についてです。介護サービスの最大の基盤は人材です。本市の総合計画第3期実施計画案では、高齢化による要支援・要介護者の拡大が見込まれる中で、介護・生活支援サービスに対する需要に対応できる持続可能なサービス提供のしくみづくりや、ICTを活用した医療・介護データに基づく健康づくり・介護予防に向けて取組が求められています、との記述があります。しかしながら、労働環境や賃金の低さなどにより、介護従事者は依然不足しがちであるとの課題が生じています。
私達自民党会派はこれまで行政と共に有効な介護人材の確保策について考えてきました。先の12月議会において代表質問し、さらに内々に予算計上を求め、2月28日の代表質問でその結果、取組内容を伺いました。次のとおりです。
【1、新規雇用の介護職員に、家賃の2分の1(上限3万円)を最長3年間補助。】
【2、資格取得を支援。介護職員初任者研修、実務者研修の受講料をそれぞれ20%、30%から全額補助へと引き上げ。(健康福祉局長答弁より)】
◇ ◇ ◇
次に、新しい子ども施策の取組についてです。子育て教育施策も一生懸命に取り組んできました。
【1、 川崎市歯科医師会に御協力いただき家庭でのフッ化物洗口液の活用方法等について学習する歯科保健指導を各区1校程度の小学校で実施予定。(教育長答弁)】
※自民党会派としては学校における集団洗口を目指しており、その第一歩です。虫歯予防ができるため、全国でフッ化物洗口を導入した自治体が増え年間150万人にも及びます。本市ではありません。行うべきです。
【2、3歳児健康診査の視力検査において、屈折検査機器を用いた検査を令和4年度後半に開始できるよう調整する。(伊藤副市長答弁)】
※屈折異常や斜視、弱視などの眼の異常を発見し適切な医療を行えるようになります。自民党会派が要望して実現の運びになりました。
おわりに、老人ホームに勤務する区内在住の私の友人の介護職員さんから聞いた話を御紹介します。「利用者さんに出す味噌汁をミスって半分こぼしてしまったんや〜。どうしようもないからその味噌汁を出した。そのあとランチで千四百円もする定食を頼んだら、千四百円もする定食なのに味噌汁が半分しか入ってなかった。その店、二度と行くか!って思ったけど、やったことは返ってくるんやな〜」。介護も子育ても大変ですが、やったことは必ずいつか返ってくる。そう信じて良い取組を行っていきたいと思います。
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4月26日
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