JR南武線の矢向駅から武蔵小杉駅間の連続立体交差事業に関する説明会が3月17日、中原市民館で行われ、周辺住民ら約50人が参加した。
担当した市建設緑政局の職員は配布資料とスライドを用い、当初計画していた「仮線高架工法」から「別線高架工法」に変更した経緯について説明。効果として、「開かずの踏切」解消へ約6年短縮、事業費が約200億円縮減されることなどが伝えられた。鹿島田駅のペデストリアンデッキに関しては、鉄道を東西にまたぐ箇所を撤去する必要があると図表で解説。今後のスケジュールについては、次年度から環境影響評価や用地測量などを進め、2023年度末に都市計画を決定、約16年の事業期間を経て2039年度に完成となる方針を示した。
「横浜との連結検討」
質疑応答で参加者からは、事業の詳細説明を求める声などが上がった。「初めから別線高架工法にしなかったのはなぜか」との質問に、市は既存の都市計画を踏まえたためとし、「コロナで事業中止も検討した中で再度見直しを行った結果」と回答。「尻手―矢向駅間を高架化する可能性」について、市は「候補区間であり、横浜市側とつなぐのが望ましいと考えているが、横浜市からの結論が出ていない」とした。高架下の土地利用に関しては「JRの土地だが、店舗や公園、自治会館など行政としても市民の意見を聞きながら進めたい」との見解を示した。
住民への説明不足との指摘に、市は「自由参加型の説明会で、事業を知らない人にも伝えていきたい」と話した。
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