衆院選挙区画定審議会は6月16日、全国の小選挙区定数を10増10減し「1票の格差」を是正する新たな区割り案を岸田文雄首相に勧告した。神奈川県内では定数2増となり、19区と20区を新設。同じ行政区でも異なる選挙区となっていた分割状態が解消される。
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改定案は、議員1人当たりの有権者数が最も多い選挙区と、最も少ない選挙区の格差を2倍未満に抑える「1票の格差」是正に向けた措置。
川崎市内では、10区と18区に分割されていた中原区が、高津区と統合し18区に。9区と18区に分割されていた宮前区は、横浜市都筑区と統合し新設される19区となる。9区は多摩区と麻生区、10区は川崎区と幸区にそれぞれ再編される。
「市の一体性欠く」
政府は秋に予定される臨時国会に、勧告を反映した公職選挙法改正案を提出する方針。成立すれば1カ月程度の周知期間を経て適用される。
福田紀彦市長は宮前区が市をまたぎ、横浜市都筑区と再編される改定案について「現在の市域の中で区割りを行うことが最も混乱が少ない」と指摘。「市の一体性を欠くもので大変遺憾だ」とコメントした。
横浜市の山中竹春市長は「将来的には市域を超えない選挙区にしてもらいたい」と希望した。
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