富士通スタジアム川崎(川崎区)で、川崎球場時代からの照明塔3基が順次撤去されるのを前に、6月25日にさよならイベントが開かれた。
トークショーには、最初に川崎球場を本拠地にした高橋ユニオンズでプレーし、長年『プロ野球ニュース』のキャスターを務めた佐々木信也さんと、法政二高出身で日本人初のメジャーリーガーの村上雅則さんが出演。佐々木さんはプロ入団後、川崎駅西口方面の自宅から川崎球場まで徒歩や自転車で通ったこと、名手と言われ「川崎球場は守りやすかった」との話を披露した。
村上さんは高校時代、川崎球場近くにあった田丸仁監督(故人)のもとで半年ほど下宿。ガラガラだったスタンドを思い出し、南海時代は「観客の数と球場の従業員の数が同じ試合もあった」と振り返った。
この日は、ロッテオリオンズの元応援団員だった横山健一さんによるスタジアム見学ツアーも実施。参加した星川孝宜さん(67)は「高校の頃、川崎球場でグラウンドボーイをやっていた。トークショーで野球に夢中になっていた頃にタイムスリップした感覚」と語った。高橋ユニオンズの大ファンだった高安征夫さん(80・川崎区大島)は、憧れだった佐々木さんと対面。中学時代に応援した思い出を書き綴り、今春完成したボーイスカウトの機関誌を持参し、佐々木さんに手渡した。高安さんは「私にとっての大スター。現役時代の華麗な動きが印象的。多くの野球関係者に(機関誌を)配ったが一番読んでもらいたい方に渡すことができた」と喜んだ。
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