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2024年「川崎国際環境技術展」で発信 独自性、先端技術で地球に貢献する地元企業(その2)
二酸化炭素(CO2)の排出量を実質ゼロに抑える「カーボンニュートラル」の実現は、全世界の共通課題。脱炭素社会に向け、川崎市でも様々な施策が講じられている中、川崎国際環境技術展は、川崎から環境問題に即応する技術や最先端のテクノロジーを紹介し、ビジネス拡大へとつなげる取り組みとして定着している。11月13日と14日にカルッツかわさき(川崎区富士見)で開催された第17回目の同展には、123の企業や事業所が出展した。中原区、高津区に事業所を構える企業2社を訪ねた。
中原区中丸子に本社を構える「東京応化工業」(種市順昭代表取締役社長/https://www.tok.co.jp/)は、スマホやパソコン、家電などに欠かせない半導体製造に欠かせない光に反応して変化する材料である「フォトレジスト(化学薬品)分野」を製造し、世界のトップシェアを占める。同社の製品により、電力制御や電化製品の高効率化、省電力化が実現し、CO2削減に貢献している。
髪の毛の直径の10万分の1以下の細さの溝をつくる「微細加工技術」と不純物混入レベル1兆分の1(競技用プールにスポイト1滴分)の「高純度化技術」が同社の強み。今後は電気自動車や再生可能エネルギーの普及、さらには遺伝子解析など新たな領域にも役立てられようとしている。
同社は1940年に創業。「自由闊達」「技術のたゆまざる研鑽」「製品の高度化」「社会への貢献」の4つの経営理念の実践で、豊かな未来、社会の期待に化学で応えるとしている。
地球温暖化に伴い、高温になる頻度が増加し、熱中症のリスクが高まっている。暑さ対策がますます重要となる中、エアコンメーカー「富士通ゼネラル」(高津区末長/増田幸司代表取締役社長/https://www.fujitsu-general.com/jp/index.html)が身に着けるエアコン「コモドギア」を開発。国際環境技術展で展示した。
血流が集まる首に装着し、集中的に冷却することで素早い冷房効果が実感できる。熱を取り除いて空気中に放出するエアコンならではの技術を応用した水冷式。「圧倒的な冷却力が最大の特長、40℃環境の作業でも使用できる」と同社担当の佐藤龍之介氏は語る。
同社は川崎市環境局環境総合研究所と青山学院大学との産学間連携による共同研究を2022年から実施。熱中症と省エネ研究から始まり、2023年には有効性を検証する本実験、今年は実験領域を拡大させている。
鉄鋼、プラントなどの現場など屋外の炎天下や空調が行き届かない作業現場での普及を図るが、ゆくゆくは防災の観点から「災害時の避難場所の暑熱/防寒対策の備えとしても貢献していきたい」とも語る。
同社は「共に未来を生きる」を企業理念に掲げ、地球との共存、モノづくりで社会課題解決、社員との共感、社会への貢献の実現に向け、事業活動を推進し続けるとしている。
川崎市経済労働局
東京応化工業 https://www.tok.co.jp/
富士通ゼネラル https://www.fujitsu-general.com/jp/index.html
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11月29日