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中原区 教育

公開日:2025.06.06

元・市教員赤松さん
紙芝居でヒロシマ伝承
東住吉小6年生に披露

  • 紙芝居を読む赤松さん

    紙芝居を読む赤松さん

  • 間近で絵を見る児童

    間近で絵を見る児童

 元川崎市の教員で、現在「ヒロシマを伝える紙芝居師」として活動する赤松理さん(65)が5月30日、東住吉小学校で原爆を題材にした紙芝居を6年生に披露した。

 広島出身の赤松さんは、大学卒業後に川崎市で教員に。市内の小学校で教鞭をとり、小倉小(幸区)で校長を務めた。再任用で川崎市教育委員会にも勤務し、今年3月にリタイア。「生まれ育った広島のことを伝えていかないといけない」と使命に感じ、現在の活動を始めた。

 活動で使っている紙芝居は、1997年に勤めていた学校の6年生の単元で、広島の歴史を学んで表現することに取り組んだ児童が制作した『赤いくし』という作品だ。広島の原爆が描かれた数々の作品を参考に、4人家族が被爆し生き残った妹が、母親が大切にしていた「赤いくし」を平和と共に自分の娘に受け継いでいくという内容を子どもたちが考え、絵も自ら描いた。

 東住吉小の6年生は今年度、総合の時間に平和学習に取り組んでおり、今回の授業が実現。赤松さんは活動のきっかけとなった絵本『絵で読む広島の原爆』、書籍『8時15分 ヒロシマで生き抜いて許す心』について紹介。そして『赤いくし』をスクリーンに映しながら感情を込めて読み上げた。また赤松さんの構想から紙芝居にした『ここにもよって祈ってほしい 慰霊碑・記念碑』も披露。平和記念公園周辺に数多くある慰霊碑・記念碑の中から、8つのエピソードを紹介し、「広島に行った際にはぜひ寄って手を合わせてほしい」と児童に呼び掛けた。児童から「紙芝居を作る中で大切にしたことは」と質問された赤松さんは「知って、調べて、理解したことを当時の子どもたちに表現してもらいたかった。被爆後の惨状から立ち上がり、今の広島があること、人間の強さや希望を伝えてくれた」と答えた。

 紙芝居を聞いた同校の重水楚乃美さんは「家族を亡くしても希望を持って生きていくことに感動した。平和を広める活動をしたいと思っているので、そのお手本にしたい」と感想を話した。赤松さんは「子どもたちがしっかり理解してくれていた。今後も広島のことを伝え、隣の人を大切にする連鎖が平和の輪になることを伝えていきたい」と話した。

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