社会奉仕団体の川崎中ロータリークラブ(野口新二会長)の例会が5月27日、ホテル精養軒で開かれた。昨年11月に剣道8段の昇段審査に合格した区内在住の原敏之さん(59)による日本剣道形が披露された。
同クラブでは、恒例の例会で講師を招いた卓話を毎回実施。今回は、昨年11月に日本武道館で行われた剣道八段審査会に合格した原さんのお祝いと共に、日本伝統の武道を間近で見てもらおうと企画された。
原さんは、皇宮警察に長年勤務。中原区剣道連盟にも所属し、後進の指導にあたっている。8段審査は、7段を取得し10年以上修行をした人が受講資格を持ち、合格率は約1%と狭き門。原さんが受講した昨年11月の審査会(2日目)では、受講者959人中、合格者は7人だった。
今回の例会で原さんが披露したのは、大正時代に各流派の優れた技をもとにできた日本剣道形。刃引きした日本刀を使って、緊迫した立ち合い前の所作から掛け声と共に太刀7本、小太刀3本の形をクラブ会員は固唾(かたず)を飲んで見守った。
野口会長は「8段の有段者の演舞、日本古来の武道を見る機会はめったにない。ぜひメンバーに見てほしかった」と企画の意図を話す。原さんの演武については「心を切っ先に収める姿はさすが。良いものを見せていただけて感謝している」と感想を語った。
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