川崎市や各区の業務改善の取り組みを評価する「2017年度チャレンジ・かわさきカイゼン発表会」が1月31日に開催され、中原区役所地域振興課の町内会長に関する事例がカイゼン大賞を受賞した。
川崎市役所の各局や各区が取り組む業務改善の事例を審査し、評価する「カイゼン大賞」。9回目となる今年は、425事例の中から職員投票などで絞られた8事例の発表が行われた。
その中で大賞を受賞した同課のテーマは「忙しい町内会長にこれ以上負担をかけるのはやめましょう」。これまで、区役所内で会議や打ち合わせが重なったり、1日に2回来庁するなど、「役所で情報の共有はしていないのか」という町内会長の声があったという。これを受けて同課では昨年4月から、町内会長が出席する会議や行事などの情報を予定表に記し、区役所、消防署、生活環境事業所などの関係機関で共有。来庁の効率化を図り、回数減に取り組んでいる。
今回の負担軽減に取り組むことで、町内会長が多くの会議や行事に参加していることを改めて知る機会にもなったという。さらに、「そもそも会議そのものが多くないか」「配布物や回覧、掲示など依頼の数を減らせないか」など、新たな課題も見えてきた。同課の担当者は「大賞に選ばれるとは思わなかったので驚いた。今回の取り組みで情報共有や見える化の大切さを痛感した。これからは、会議や回覧など、適切かどうかを見極めて改善できるものは取り組んでいきたい」と感想を話す。
一方で、中原区町内会連絡協議会の富岡昭三会長は、1月だけで会議や新年会に18回出席したという。富岡会長は町会だけでなく、社協や民生委員に関連する会議にも出席しているため、他の町会長よりも回数は多いというが、「それらの会議などとも含めて調整してもらえると助かる」と話す。同課が町内会長の負担を減らすというテーマに取り組んだことについては「負担を減らすよう取り組んでいただけるというのはありがたいこと」と期待を寄せる。
なお、同課は川崎市代表として、3月23日に山形県酒田市で開催される第12回全国都市改善改革実践事例発表会に出場する。
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