神奈川県警察によると、県内で2017年に発生した振り込み詐欺の件数は2314件で約53億400万円の被害が発生し、過去最悪を記録した。一日平均で約6件、およそ1400万円の被害が発生したことになる。今年に入ってからは、5月20日現在で978件、約19億3900万円の被害が発生している。
中原警察署管内では、昨年50件の振り込め詐欺が発生、約5630万円の被害があり過去最悪だった。今年に入ってからも被害はさらに急増しており、5月7日現在で24件(昨年同時期15件)発生、約3510万円(同約1730万円)が奪われている。
手口はオレオレ詐欺が19件(約2940万円)、還付金詐欺が5件(約570万円)となっている。
巧妙な手口に水際阻止も
銀行職員などを装い家に訪れた犯人が「あなたのキャッシュカードが不正に利用されている」と語り、受け取ったキャッシュカードを封筒に入れ「封筒に印鑑を押してほしい」と話し、印鑑を取りに行っている間に同じ大きさのカードと入れ替えるという事例が発生している。
封をした封筒を渡され、キャッシュカードが盗まれていることに気付かずそのままにしている間に、暗証番号を巧妙に聞き出した犯人が、ATMから現金を引出しているというもの。しばらく気が付かないうちに多額の被害が発生してしまう。
一方で、還付金詐欺に騙され、無人ATMを前に携帯電話で話しながら操作している住民に対し、警備会社の職員が声掛けを行うとともに警察に通報するなど適切に対処した結果、被害を未然に防ぐことができた例もある。
中原警察署担当者は「不審な様子を見かけたら銀行職員などに知らせるか、すぐに110番して下さい」と話している。
中原区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|