富士通川崎工場(上小田中)が地元のための消火ホースキットを正門と裏門の2カ所に1台ずつ、計2台を設置したことを受けて、中原消防署(谷芳之署長)で9月12日、中原区地域防災協力に関する宣言式が行われた。
設置された消火用具は、事業所周辺の自治会や町内会の求めに応じて、火災の発生時や消火訓練の際に貸出を行う。
式典では、谷署長と山口工場長代理が宣言文書に署名。谷署長から「中原区地域防災協力事業所」と記載された看板が贈られた。
消火ホースキットは、消火栓に直接接続して初期消火を行うための資機材で、台車付きでそのまま移動できる消火用具のこと。
大規模災害に備えて、中原消防署が区内の各町内会や自治会に対し設置を呼び掛けていたが、購入資金や設置場所の不足を理由になかなか普及していない現状があった。
谷署長は「企業として地域防災に協力いただけるのは、本当にありがたい」と感謝を述べた。消防署は、今後は取り扱い訓練を積極的に実施していく予定だという。
社内に独自の消防隊を組織する富士通川崎工場の山口さんは「地域との共生なくして企業活動なしという理念で、長年取り組んできた。日々の積み重ねがこのような形になって嬉しい。これを機に地元との更なる防災連携を考えていきたい」と話していた。
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