中原警察署によると、区内で発生した振り込め詐欺など特殊詐欺の被害額が今年11月末までに8600万円超となり、過去最悪の被害額になったという。例年年末にかけて件数は増える傾向にあり、中原署では警戒を強めている。
今年の被害件数は48件(11月末時点)で、前年同時期に比べ8件増加。被害額も昨年の7181万2000円をすでに上回っており過去最悪に。発生件数も12月に入ってから5件発生(11日時点)、昨年を上回るペースで発生している。
月別に見ると、昨年1年間では52件発生しており、11月に9件、12月に8件と3分の1が年末に集中している。県内では昨年、一昨年ともに年末にかけて増加、12月が最も多く発生している。
近年、多発している手口がキャッシュカード手交型の詐欺。銀行職員などを装い「あなたのカードが不正に使われている」と電話をした後、家に訪れた犯人が巧みにカードを奪うと、暗証番号を聞き出しATMから何度も現金を引き出してしまうというもの。
中原署は年末が増加傾向にあるのに対して「年末年始を海外などで過ごしたい犯罪グループが犯行を集中させる傾向がある」と注意を促す。
また、中原区内で多発していることについては、交通網が発達しており逃げやすい環境が影響している可能性を示す。「最近は通話の音声を録音することを伝える装置の設置や留守番電話の設定をお願いしている。自分がいつ騙されるかもしれないと警戒を強めてほしい」と話している。
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