4月に新規開校を迎える小杉小学校の新6年生が、初年度は1クラスとなりそうだ。市教委は、学区が重なる近隣校の5、6年生には転入を選択できる方針を取っていたが、慣れ親しんだ学校にそのまま通学する児童が多いとみられる。
市教委によると、小杉小学校への入学者数は3月15日時点で375人。そのうち、1年生が105人、2年生が87人、3年生が62人、4年生が68人、5年生が39人、6年生が14人となっている。学区内に建設されたマンションへの入居者が増えることで、入学する児童は今後増える可能性もある。しかし、現状では5年生、6年生とも1クラスで迎える予定。人数が少ないことで一人ひとりに教員の目が行き届くメリットがあるが、一人あたりの卒業文集の費用がかさむなどの影響もあるという。国の基準では1学級の人数を40人までとしているため、5年生はクラスが増える可能性もある。
小杉地区の再開発により今井小学校と西丸子小学校の児童数は、6年後ともに1000人を超えると市教委は試算しており、この状況に対応するため、児童を分散させようと小杉小の新設を決めた。
学区は小杉2丁目と3丁目に決め、両校に通う4、5年生に対して、母校に留まるか転校するかを選択できる特例措置を行った。しかし、昨年11月に実施した意向調査では、新6年生の転入希望者は3人にとどまった。その後も新6年生を対象に説明会を行ったが、入学予定者は他の学年に比べ少ない。
近隣小学校の関係者は「思い出を作ってきた友達と分かれたくないという声があるのは当然のことだと思う。小学校を卒業すれば、中原中学校でまた一緒になるが、子どもたちにとって1、2年間のブランクは大きいのだろう」と話している。
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