最優秀賞は井上清士さん 万福寺人参の品評会行われる
地元で古くから栽培されてきた万福寺鮮紅大長人参(まんぷくじせんこうおおながにんじん)(通称・万福寺人参)の品評会がこのほど麻生市民館で行われた。主催は万福寺人参友の会と里山フォーラムin麻生。出品されたのは地元農家や一般家庭、小学校の児童などが育てた万福寺人参13品。11回目となる今年は区内在住の井上清士さんの人参が最優秀賞に輝いた。
万福寺人参は昭和20年代半ばに麻生区内で栽培されていた。強い香りと味の濃さが特徴。全国農林産物品評会では、昭和29年から5年連続で農林大臣賞を受賞した。しかし、区内で住宅開発が進むと次第に農地が減少し、昭和40年代半ばには栽培されなくなった。
こうした状況の中、元麻生市民館職員の岡本剛介さんが文献で万福寺人参の存在を知り、広報誌を通じて友の会を発足。平成11年より栽培に挑戦してきた。
品評会では5人の審査員が色彩や香り、味覚、形などの各部門で作品を審査した。メジャーで長さを測ったり、色合いを念入りに確認した。
各受賞者は以下の通り(敬称略)
▽最優秀賞・井上清士さん▽味覚賞・梶武男さん▽香り賞・岡本剛介さん▽姿ルックス賞・タイガーファーム▽色彩賞・井上いずみさん▽努力賞・蛭町優さん・高橋清行さん。
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