七草粥でユニセフ募金 年始の恒例イベントで今年から導入
毎年1月7日に麻生区役所前広場で行われる「あさお古風七草粥の会」。地元ボランティアが無料で七草粥を振舞う年始の恒例イベントに今年から”募金箱”が登場した。寄付金の一部をユニセフに届けようという新たな取り組みに多くの来場者が協力した。
同イベントは麻生区文化協会が郷土の文化を後世に伝えようと毎年行っている。8回目となる今年は、新春の恒例イベントを社会のために役立てようと募金箱の設置に踏み切った。
募金は任意で、七草粥を食べに訪れた人々に「気持ち」として協力を募った。
当日はこの冬一番の冷え込みになったが、開始の30分以上前から大勢の来場者が集まり、受付前には長い行列ができた。
セリやナズナなど近隣で摘まれた七草と地元産の炭で焼かれた餅の入った粥は、昨年を大幅に上回る約800食分が用意されたが、開始1時間ほどでなくなった。
今年初めて訪れたという区内在住の小谷さんは「引っ越してきて間もないが、こんなに素敵な行事があるとは驚いた。地元の方たちが心を込めて作ってくれた七草粥を食べ、今年も元気で過ごせそう」と話していた。
集まった寄付金3万4505円は、ユニセフに寄付されるほか、七草を栽培する畑の維持などにも役立てられる予定。
同協会の菅原敬子会長は「多くの人の協力で、毎年こうした行事ができるのはとても嬉しい。これからも地域の伝統文化を発信し、新しく麻生区に引っ越してきた人にも麻生区を故郷と思ってもらえれば」と話している。
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