ごみ拾いで 商店街を元気に 柿生の若手従業員らが決起
冬の寒さが身にしみる午前8時過ぎ。店舗のシャッターが開けきらぬ内から、柿生駅周辺でごみ拾いをする若者らがいる。活動するのは20〜30代の地元商店街で働く若者で結成された『柿生なう。』というグループだ。
活動を始めたのは昨年9月。普段自分たちが働いている商店街を自分たちの手で盛り上げられないかと集った。数人が知恵を絞り合い、閃いたのが朝のごみ拾いだった。少人数で無理なくできる上、短時間でできる。仕事がある彼らが気軽にできる取り組みだった。現在は柿生駅前に店を構えるケーキとパンの店「ミツバチ」、居酒屋「とん鈴」、美容室「earch」のスタッフら16人が参加。『小田急線沿いで一番キレイな駅前に』を目標に、月に数回清掃をしている。
「まずはごみ掃除をして地域の美化に努める。大切なのは自分たちのできる範囲で活動を続けること」。こう話すのはミツバチの松倉圭吾店長。清掃日などメンバー同士の情報交換は主に簡易投稿サイト「ツイッター」で行っている。誰もが簡単にアクセスできるため、新たな参加者を募るのにも一役買っている。
清掃中の挨拶を通じて近隣住民との接点も増えてきた。ごみ拾いを話題に声をかけられることも多く、普段は会話する機会の少ない年配世代からも「今日も頑張っているね」と話しかけられることもしばしば。
松倉さんは「『おはようございます』の一言から見知らぬ人との距離を縮め、柿生地域の輪を広げていければ」と期待する。吐く息も白くなるほどの寒さの中、今日も活動を続けていく。
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