麻生の"どんど焼き""せいの神" 区内各地で盛大に実施
年明けの恒例行事であるどんど焼き(せいの神)が今月9日から区内各地で行われた。田んぼや住宅街の一角など各町内会で場所は様々だが、いずれのどんど焼きも多くの人で賑わった。
竹に達磨や正月飾りなどをくくり付けて組み立てた櫓の高さは、3メートル前後の物から大きい物で15メートル程の櫓まで。
集まった人々は火に強いとされる三叉の樫の木や、竹を用い、その先端に刺した団子を焼いて食べることで、一年の無病息災を願った。焼き方にも特徴がある。黒く焦げないように銀紙を巻いて焼く人や直接炭につけて焼く人なども見られた。中には、「黒い団子を食べる方が風邪の予防にもつながる」と話すお年寄りもいた。
どんど焼きで燃やす物にも面白い風習がある。地域によっては、正月の書初めを燃やし、天まで一番燃え上がった人の字が上達するという慣わしがあった。また正月に飾った門松を燃やし、その焼け残った杭を家に持ち帰り玄関に飾ることで魔除けの代わりになるという風習もあった。ある年配者は「私が子どもの頃は少しでも大きな杭をもって帰ろうと皆で競ったものだよ」と当時を懐かしく振り返った。
達磨などで組み立てた櫓(早野)
櫓に火入れを行う代表者(栗木)
闇夜に大きな炎がメラメラと浮かぶ(岡上)
火に近づくのも一苦労(黒川)
火元には無数の竹が集まる(柿生アルナ園)
団子を食べる子どもたち(栗木)
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3月15日
3月8日