川崎新田ジム 黒田選手 初タイトル戦へ 3月22日、日本ライトフライ級王座決定戦
多摩区登戸の川崎新田ボクシングジム(新田渉世会長)に所属する黒田雅之選手が今月22日(火)、日本ライトフライ級チャンピオンをかけた試合に挑む。地元の若者を集めて地道に選手を育ててきた同ジムにとって初めての大舞台。初のベルトをジムに持ち帰ろうと、ジムを挙げて練習のピッチが上がっている。
「常にその先を見据えて打ち込んできた。世界チャンピオンをめざすための通過点と思っている」
そう話す黒田選手は稲城市出身の24歳。高校1年生でボクシングを始め、本格的に打ち込みたいと03年の同ジム開設をきっかけに厳しい競技の門を叩いた。
18歳でプロデビュー。06年には世界チャンピオンへの登竜門ともいわれる全日本新人王に輝き、期待を寄せられてきた。これまでの戦績は21戦18勝12KO3敗。ランキングは日本同級1位、WBC世界24位、東洋太平洋3位。プロデビューから6年、22戦目で初のタイトル戦となる。
対戦相手は千葉県市川市のレイスポーツボクシングジムの家住勝彦選手。前東洋太平洋チャンピオンでWBC世界11位とランキングでは格上となる。
今回のタイトル戦は先日WBC世界チャンピオンを奪取した井岡一翔選手が昨年12月に日本ライトフライ級王座を返上して空位となったため、ランキング上位の両者の決定戦となった。
「自分のやりたいボクシングをやって勝つだけ。相手を下がらせるような戦いをしたい。5か6ラウンドで決めたい」と穏やかな口調ながらも自信を覗かせる黒田選手。
新田会長は「相手よりも先に仕掛ける練習を繰り返してきた。一発に頼るクセがあるが、手数を出してほしい。地域の若者を集めて、たたき上げでここまでやってきたことに価値がある」と話していた。
試合会場は後楽園ホール。この日開かれる「オーバーヒートボクサーズナイト」のメーンイベント。チケットはリングサイド席2万円、指定席A1万円、指定席B6千円、自由席4千円。チケット購入などの問合せは川崎新田ボクシングジム(【電話】044・932・4639)まで。
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