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麻生区版 公開:2011年4月1日 エリアトップへ

学生の支援活動広がる 「被災地のために何かしたい」春休み利用し街頭に

公開:2011年4月1日

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多くの協力が集まった
多くの協力が集まった

 東日本大震災の被災地支援に向けた活動が全国的に広まっている。麻生区内では地元の学生らが募金活動やチャリティーイベントに乗り出している。広がりつつある学生の支援活動を取材した。

 「テレビを見ていて、いてもたってもいられなくなった。新百合ヶ丘駅前で大人たちが懸命に募金活動を行う姿を見た時、自分たちも何か行動を起こすべきだという気持ちになった」。

 高校1年生の時、自身も新潟県中越沖地震を経験した専修大学(多摩区東三田)の黒崎竜太郎さん(4年)は卒業式翌日の先月23日、”恩返し”のつもりで街頭に立っていた。募金活動のノウハウが分からなかったため、同じく新百合ヶ丘駅前で募金活動を行っていた川崎白百合ライオンズクラブのメンバーに協力を申し出た。貸してもらった募金箱と横断幕を手に、ゼミやサークルの仲間4人と募金活動を行った。スーツを着用したのは学生だからといって中途半端な気持ちで取り組んではいけないと思ったから。「学生なりにきちんとけじめを表したかった」。

 募金してくれる人には感謝の思いが募った。ある夫婦からは「学生が気持ちを合わせて活動する姿に感動した。必ず被災地に届けてね」と気持ちを託されたという。黒崎さんらは2日間、街頭に立ち続け、37万7581円を集めた。収益金は川崎白百合ライオンズを通じ、被災地に届けてもらう予定だ。

 同じ日の駅前では、田園調布学園大学(区内東百合丘)の藤川雅大さん(3年)らも懸命に声を張り上げていた。藤川さんらは地震発生後「東北地方太平洋沖地震神奈川学生ネットワーク」を設立。学生約40人で募金活動を行い、1日で27万2823円を集めた。藤川さんらは中央共同募金会を通じ被災地に収益金を送る。

 募金以外の支援活動に乗り出した学生もいる。麻生区周辺から学習院大学や慶応大学など都内の大学に通う学生ら40人は、新百合ヶ丘駅前で被災地に向けたメッセージを募る活動を行っている。縦1メートル、横2メートルの横断幕に描いた桜の木の花びら一枚一枚にメッセージを書いてもらう活動は、インターネットなどを通じ広がりを見せているという。

 代表の市川明治さん(2年)は「誰もが気軽にできる応援のかたちを探していた。多くの方にメッセージを書いてもらいとても嬉しく思う」と話しており、4月10日(日)頃まで活動を続けたいとしている。メッセージは父親を通じ、被災地に建てられた仮設住宅に届ける予定だという。
 

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