映画 「悲しみのミルク」公開へ 川崎市アートセンター
第59回ベルリン国際映画祭で金熊賞と国際批評家連盟賞をW受賞した、クラウディア・リョサ監督の「悲しみのミルク」が川崎市アートセンター(麻生区万福寺)であす23日から公開される。
同作品はペルーを舞台に、テロの時代に生まれ、母の母乳からその恐怖心と悲しみを受け継いだと信じる少女の葛藤と再生を描いている。
少女の口ずさむ歌が印象的で、魂から湧き出るように溢れだす。悲しみの歴史を直接的ではなく、詩や歌や映像に滲ませるように描いている神秘的な映画だ。
「悲しみのミルク」公開の背景には、川崎市アートセンター映像ディレクターの故・野々川千恵子氏を筆頭とする、同センター職員らの熱心な動きがあった。09年11月、「すごい作品を観た」というセリフと共に事務所に飛び込んできた彼女が、翌年3月に突然亡くなった。彼女の遺志を継ぎ、同センターのスタッフや、企画・作品選定委員会、地元のしんゆり映画祭や多くの賛同者が協力し配給会社がない状態から、上映まで漕ぎ着けたという。
上映は、今月23日(土)〜29日(金)は12時40分・午後3時・午後5時半・午後8時の4回、今月30日(土)〜5月6日(金)は午前10時・12時20分の2回。今月24日(日)午後8時と25日(月)は休映。5月5日(木)・(祝)は12時20分のみ休映。5月27日(金)まで続映。
■川崎市アートセンター(麻生区万福寺6-7-1)
【電話】044(955)0107
【FAX】044(959)2200
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