昭和音楽大学 「演奏会で被災地支援を」 外国人教員らがチャリティーコンサート
昭和音楽大学の外国人教員らが、被災地支援のためのチャリティーに動き出した。”復活”をテーマに選曲したコンサートを、今月25日(土)に同大学のユリホールで行う。収益金の全額を義捐金として被災地に送りたいとしている。
コンサートの発起人は同大学で講師を務めるイギリス人ニール・アンドリュー・シャープ氏。1989年の来日以来、地域に根ざした音楽活動に取り組む親日派として知られる。同氏は3月11日の地震発生直後から、音楽を介した支援活動のあり方を模索し始め、音楽界の友人らに協力を募っていた。
この呼びかけに同じ大学の客員教授ジェラール・プーレ氏や、藤原歌劇団のチョウ・ヒョンミ氏(ソプラノ)、ロベルト・ディ・カンディド氏(テノール)、ジュリアン・ロー氏(バス・バリトン)、各国で活躍するハン・キョンミ氏(ソプラノ)が共鳴し、外国人芸術家による協演が実現した。全員がボランティアで出演し、収益金の全額を川崎市東日本大震災被災者等支援基金に寄付する。
当初、選曲は鎮魂=レクイエムの色が濃いものにする提案もあがったが、発起人たちの「音楽が持つポジティブなエネルギーを復興のエールにかえて届けたい」という強い思いから”復活”をテーマにした明るい構成で行うことになった。
現在、コンサート当日に向け準備する同大学の関係者は「日本のためになにかしたいと立ち上がった外国人教員らの熱い気持ちを感じていただけたら嬉しい。音楽を通じた彼らなりの支援の形をぜひ受け取って欲しい」と話している。
▽日時=2011年6月25日(土)、午後2時開演(開場は30分前)▽会場=昭和音楽大学ユリホール(南校舎5階)▽曲目=C.ドビュッシー「ヴァイオリン・ソナタ」/C.サン=サーンス組曲「動物の謝肉祭」より白鳥/E.エルガー「愛のあいさつ」ほか▽入場料=一般2800円、学生1500円(全席自由・税込)※未就園児の入場は不可▽チケット受付・問い合わせ=昭和音楽大学南校舎(電話受付・窓口販売)【電話】044(953)9865(直通)午前10時から午後6時(正午〜午後1時と土日祝を除く)【メール】ticket@tosei-showa-music.ac.jp
|
|
|
|
|
|