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麻生区版 公開:2011年6月24日 エリアトップへ

レーダーで降雨量測る レインネットかわさき

公開:2011年6月24日

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半径100Kmの降雨状況を監視するレーダー基地局
半径100Kmの降雨状況を監視するレーダー基地局

 栗木台付近を歩いていると、突然目の前に現れる巨大な塔。紅白2色の塔の頂上には白い球体がある。

 市の上下水道局によると、この塔は川崎広域レーダー雨量情報システム「レインネットかわさき」のレーダー基地局だという。

 「レインネットかわさき」は国庫補助対象事業として構築され、平成3年4月に運用を開始した。水防や雨水排水を主な目的として作られ、突発的な大雨の発生を事前に感知するなど、南関東全域の水害対策などに役立てられてきた。

 その中軸とも言えるレーダー基地局は栗木台5丁目に位置し、頂上にある白いレドームも含むと地上60mの高さを持つ。この塔一基で、南関東一円を網羅する半径100キロメートル内の降雨状況を観測している。降雨量と降雨範囲は、レーダーが雨粒にぶつかり、返ってきた反射光の時間と方位から測定される。測定された情報は中原区にある中央管理局で情報処理される。下水道管きょ内に市内全域に敷設された全長80Kmの光ファイバーケーブルを伝い、各下水道事務所の端末機などに配信されている。下水道事務所では、配信データを台風や集中豪雨の際の下水道施設の迅速・効率的な維持点検に利用しているという。この光ファイバーケーブルは下水道に留まらず、各区役所を内線で結ぶ「庁内電話総合内線化」の基盤としても運用されている。

 故障箇所の修繕、メンテナンスを終え、「レインネットかわさき」は先月末に復旧を果たした。一時中断されていた財団法人日本気象協会や株式会社ウェザーニュースへの情報提供も再開。気象の第一線への復活を遂げた。

 住宅街の一角にひっそりとそびえたつ鉄塔が、近年増加傾向にある突発的な集中豪雨や台風を予期し、市民を水害から守っている。
 

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