水道水 放射線量の独自検査へ 水道局が測定装置を配備
川崎市上下水道局は今月15日、水道水と浄水発生土の放射能測定について、新たに核種別放射能測定装置を配備したと発表した。これにより、これまで外部委託してきた線量測定を市で独自に行える環境が整った。
今回新たに配備された核種別放射能測定装置はシンチレーションスペクトロメーターとも言われる測定機器。市は約470万円で購入した。
市内に3施設ある浄水場の水道水と各発生土の放射能測定は、これまで横須賀市上下水道局や川崎市衛生研究所に委託されていた。測定装置を購入したことにより、委託にかかっていた月36万円の負担がなくなるという。
今後は長沢浄水場の水道水と浄水発生土、潮見台浄水場の水道水と生田浄水場の浄水発生土について、市独自の測定が行われる。
これまでの調査で自然由来の放射性物質の影響があることが分かっている生田浄水場の水道水については、川崎市衛生研究所に引き続き委託する方針だという。市では今月19日から独自の測定を開始しており、結果をホームページ上で毎日公開している(更新は午後4時前後/http://www.city.kawasaki.jp/80/80syomu/home/)。
〈浄水発生土〉…原水から水道水をつくる過程で取り除かれた河川中の濁り(土砂)や浄水処理に用いられた薬品類などの沈でん物を集めて脱水処理したもの。
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3月22日
3月15日