「麻生防犯母の会」会長に就任した 神本 一枝さん 岡上在住 68歳
母の愛情で地域を守る
○…「母のような目線で麻生区の子どもたちを守りたい」。犯罪や事故から児童を守るために立ち上がった。小学校の校外委員会で活動する役員23人と協力し、麻生区にふさわしい防犯の仕組みを模索していく。麻生区交通安全母の会の会長も兼任し、交通と防犯の両輪で子どもの安全確保に取り組む。「防犯にもようやく母の会ができた。交通安全と防犯の両方で活動ができることを嬉しく思う。ようやくスタートラインに立った気持ち」
○…1943年、東京生まれ。警察官の父と小学校教師の母の背中を見て育ち、人のために汗を流すことが好きだった。一人娘が通っていた南百合丘小で校外委員長を引き受けたのを機に、社会勉強のつもりで区民会議や子育て支援部会などに積極的に参加。現在は10以上の団体で役員を務める。保護者から育児の悩みを受けることもしばしば。地域の母として多くの人の心と向き合ってきた。「頼ってもらうのはやはり嬉しい。皆それぞれに悩みを抱えているから、少しでも重荷を減らせるように頑張りたい」
○…保育園に通う孫の存在が活動のエネルギーになっている。治安を守ることは孫を守ることにつながると信じている。自宅裏に住む5歳の孫と過ごす時間が何よりの楽しみ。「今年の夏はみんなでプールや海にも出掛ける予定。家族の支えがあるおかげでこうして元気に活動できる」。家族に対する感謝の気持ちは尽きることがない。
○…犯罪が発生しそうな環境を改善していくことに意欲を燃やす。「岡上や黒川、早野、片平などは山道や暗い道が目立つ。例えば防犯灯を付ける場合も、まずは地域の声の高まりが必要。私たちはそうした声を高めるきっかけを作っていきたいと考えている」。地域に防犯意識を根付かせるため、チラシ配りなど地道な活動に取り組んでいく。
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