住民パトロールで自衛を 区内で広がる自主防犯の輪
黄緑色のベストを纏い、拍子木やメガホンをもって周回する―そんな人々の姿を目撃したことがある人も多いのではないだろうか。地域住民が自ら地域一円を声がけして周り、犯罪の発生を未然に防ごうとする「自主防犯パトロール」が区内各所で行われている。
「地域防犯パトロールです」の掛け声とともに、拍子木の音が響く。王禅寺東の一角を治める新百合ヶ丘第5住宅地自治会は、週に1〜2回ほどパトロールを行っている。中には、7年間に渡りほぼ毎週参加し続ける人もいるという。
麻生区役所地域振興課地域安全担当によると、区内には町会や学校PTAなど65の防犯パトロール実施団体があり、ここ5年間で配布された防犯パトロール用の腕章は約2000枚に上る。同担当は「犬の散歩のついでなど、ライフワークの中で防犯活動をする人が増えているように思う」と述べている。
パトロールに参加した女性は「実際に防犯パトロールを始めてから、空き巣などの被害報告を聞くことが大幅に減った。かなりの効果を実感できている」とやりがいについて語った。
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