市政報告連載【1】 「中学校給食」に本気の議論を 民主党川崎市議会議員団 木庭理香子
「子どもが中学校になり、子育ても一段落したから、そろそろ働きにいきたい」―。そう考えるお母さんが大勢いる一方で、中学校になったらお弁当を作るという現実があります。中学校給食を実施している自治体は全国で80%を上回ります。政令市で実施していないのは川崎市を含む5都市のみです。
現在川崎市ではお弁当と給食を任意に選択できる「ランチサービス方式」を取り入れています。ランチサービスの利用率は区内のはるひ野中学校では49%となっておりますが、他では平均1・4%と低迷しています。
市が実施したアンケート調査によるとランチサービスを利用しない理由としてあがったのは「配膳室までの受け取りや返却が面倒」「頼む人がいないから恥ずかしい」「注文方法が面倒で当日注文できるメニューが少ない」だったそうです。
また、35分という昼休みのうち昼食時間は15分程度です。この時間内に手洗い・準備・食事・片付けを行わなくてはならないという現状もあります。ランチサービスを利用しない生徒たちはコンビニなどのおにぎりなどで簡単に昼食を済ませるというケースも少なくないようです。
6月議会の代表質問で市の中学校給食の考え方について質(ただ)したところ、市としてはあくまで現状の選択制を維持し、メニューの充実を図るなどして喫食率の向上に努めるとの回答でした。
成長期の子どもたちにとって食べることの意味や大切さを学ぶことは非常に重要です。生きることの基本になる食育の観点から考えても、中学校給食のあり方について、今一度議論すること、検討していくことが大切なのではないでしょうか。これからも区の課題について定期的にレポートしていきます。
木庭理香子
麻生区百合丘1-23-2ヨコヤマビル203
TEL:044-299-7360
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