「やり直せる社会創りたい」 大学生が青少年の自立支援に着手
麻生区東百合丘にある田園調布学園大学(井上經敏(つねとし)学長)の学生が青少年の自立支援のためのボランティア組織「田園調布学園大学BBS会」を発足。地域の非行少年などの自立支援に乗り出す。
「BBS会(Big Brothers and Sisters Movement)」は、非行少年の社会復帰や自立支援を行う全国組織。都道府県や地区単位で組織され、現在約4300人の会員が少年院や児童養護施設などでイベントの開催、慰問などを行っている。
会を立ち上げた学生12人は同大学の長谷川洋昭専任講師のゼミで保育や社会福祉を学んでいる。ゼミ活動などを通し、神奈川県BBS連盟の取り組みに参加していた。
机上を離れ、非行少年や様々な理由で社会に適応できないとされる青少年に触れるうち、学生だからこそできる支援を行いたいと”大学版BBS会”の発足に至った。神奈川県で大学名を冠したBBS会が発足するのは初めて。
会長を務める大蔵宏幸さん(3年)は「様々な問題を抱える少年とお兄さん、お姉さんのような身近な存在として接しながら、心の根底にある問題の解決や健全な余暇活動を一緒に楽しみたい。地域の色々な方にご協力いただきながら、少年たちが過去の過ちを反省し、きちんとやり直せる社会を実現できれば」と話している。
同会は今後、神奈川県警本部生活安全サポート班や麻生警察署などと協力しながら防犯活動や防犯教育などにも取り組んでいきたいとしている。
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