神奈川県BBS連盟の会長として青少年をサポートする活動を続ける 橋本 万由子さん 横浜市在住 30歳
相手を信じて変化を待つ
○…保護観察所や少年院で少年少女の支援に取り組む。一緒に活動してきた田園調布学園大学の学生らが、志を受け継ぐ形で”大学版BBS会”を発足させた。「この活動の意味や大切さを感じてくれた結果。若い世代同士で支えあい、失敗してもやり直せる社会を創ることができたら、それはとても凄いこと。楽しみながら、頑張って欲しい」。学生たちの新たな門出に、精一杯のエールを送る。
○…BBSに出会ったのは大学3年生のとき。ゼミで少年法について学んでいた頃、横浜保護観察所を訪れた。目に飛び込んできたのは今後の活動について会議を開いているBBSのメンバーだった。自分と何ら変わらない同年代が真剣な表情で熱い議論を交わしている姿に衝撃を受け、支援の輪に加わった。10年経った今も、銀行に勤める傍ら活動を続けている。「非行を繰り返す子どもの心が分からなく自問自答した日々もあった。それでも続けられたのは自分の成長にもつながったから。相手を信じて変化を”待つ”。その経験が私を大きく成長させてくれたと思う」
○…08年、県で初の女性会長に就任して以来、心掛けるのは仲間同士のコミュニケーション。気心が知れた学生会員からは「まゆこさん」の愛称で慕われている。「自分には弟や妹がいない分、BBSではお姉さん的な存在。つい最近も学生から就職が決まったというメールがきて自分のことのように嬉しかった」と笑顔をみせる。
○…BBS活動は未成年を対象とするためプライバシーの観点から広報が難しい。こうした状況を打破するためにも子どもと同年代に近い学生の力が重要だと考える。「パンフレットなどで活動を知ってもらうより、BBSでの経験談を学生の言葉で伝えていくことが周知の近道」。少年少女と向き合う学生を支える女性会長として健全で明るい社会作りに新たな一手を投じていく。
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