麻生区版 掲載号:2011年11月25日号
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登校児童に元気届けたい 王禅寺西在住 塩谷紀子さん

元気な声で挨拶するのが塩谷さんのモットー
元気な声で挨拶するのが塩谷さんのモットー

 午前7時過ぎ。真福寺小学校の通学路。青空の下、「おはようございます」と活発な挨拶が響き渡る。声の主は王禅寺西在住の塩谷紀子(69)さん。児童の登校を見守り続ける”通学路のおばちゃん”だ。

 真福寺町内会で長年活動してきた塩谷さんが通学路に立ち始めたのは今から9年前のこと。町内会からの依頼をきっかけに子どもたちを見守る朝がはじまった。毎日同じ場所に立っていると様々な場面に出くわす。登校中の子どもたちのどんな場面にも対応できるよう、ポケットティッシュや絆創膏、懐中時計などを準備して出掛けるのが日課だ。「怪我をしてしまった子を見つけたら一番にかけつけてあげたい。時間をきかれることもよくあるから懐中時計は手放せないの」。最近では表情から子どもたちの心が推測できるようになった。「落ち込んでいる子にはあえて名前を呼んで声をかけることで、私なりに元気を与えている」と塩谷さん。その思いを感じとってか、児童からは”のりちゃん”の愛称で親しまれている。

 塩谷さんが子どもたちに望むことはただ一つ。「挨拶がしっかりできる子に成長してほしい。人としての礼儀をわきまえた生き方をしてくれれば」。児童1人ひとりにこちらから「おはよう。気をつけていっておいで」と声をかける。最初は戸惑う子もいるが、毎朝続けることであちらから挨拶してくることが自然になるという。こうした思いが実を結ぶのが卒業式。「1年生の時から見てきた子どもたちが6年生となり、しっかり挨拶して巣立っていく時は立派に成長したなと胸が熱くなる」。卒業式後には児童から感謝の意が多く寄せられるという。塩谷さんが最も幸せを感じるひと時だ。

 「朝の登校時間は、私と子どもたちとの元気の交換の時間。私だって落ち込むこともあるし、子どもたちもそう。元気な方が元気がない人に元気をあげられる空気を地域でつくっていければ」。再来年からは孫も真福寺小に通うことになり、活動にも一層力が入る。地域の子どもたちのため、今日もまた通学路で元気を届ける。
 

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