市政報告連載【4】 "かわさきFM"の活用を考える 民主党川崎市議会議員団 木庭理香子
みなさんは川崎市独自のラジオ放送”かわさきFM”をご存知ですか?
川崎市の出資法人「かわさき市民放送株式会社」は、防災や市政だよりなど川崎市民に特化した地域情報を中心に平成8年から放送しています。もともと中原区から始まったコミュニティ放送のため、市内大半の地域で受信ができず、自動車のラジオでしか聞くことができないのが難点です。
市の担当者によると、法的に電波出力が限られること、土地の高低やビルなど高層建築物の影響を受けやすいこと、川崎市が南北に細長い地理的特徴を持つことなどが、一部の地域でしか受信できない要因として挙げられるそうです。
同局は災害応急や復旧時に必要な情報を市民に伝える放送目的があるため、川崎市から毎年5千5百万円余の市税を投入されています。市以外の委託状況をみると、民間企業などからの放送料収入は約2千5百万円となり、売り上げ全体の3割しか達していません。
ところが同局の経営改善計画をみると、平成23年度から25年度までの3ヵ年計画でありながら、例えば、スポンサー数を現在の130社から150社に増やす、営業件数を年間600社から800社に増やすなど民間企業と比較すると消極的なものです。このように川崎市に依存したままでは、放送開始から15年も経過しながら、財務体質の確立には程遠い状況です。
同局は、地域に密着したコミュニティ放送局であること、災害時の細やかな情報を伝える目的、何より「かわさきFM」の存在が全市的に周知されていない現状を再認識し、「7区を1つに」との願いが込められた79.1MHzにチャンネルを合わてもらえるような魅力ある放送局に変換する努力が必要と考えます。
木庭理香子
麻生区百合丘1-23-2ヨコヤマビル203
TEL:044-299-7360
hhttp://kobarikako.at.webry.info/
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